iPhone/iPod touchの液晶

iPhoneの液晶パネルは、世界中から卸されていますが
その一つに、長野や鳥取にある、
ホニャラライメージングデバイスという会社の物があります。
また、バックライトも同様で、一部の製品には
長野のhogehogeという会社から卸されています。

そういった会社の人と交流があるのですが、
まぁ裏話です。

iPhoneの液晶パネルとバックライトは、
初代モデルのが一番精度が高いです。
つまり、画がサラッとしてギラつかず、明るさの割に色温度が高く、
製品に白色のバラツキが殆どありません。

で、2代目は精度が悪いです。
2代目の液晶は、比較すると少し明るくなっている事に気付くはずです。
しかも少しギラ付いてるし、光漏れで黒が浮いていると思います。
色温度もバラツキがあり、個体差で黄色や青い画面だったりします。
これは、バックライトの精度が悪い為です。

何故かと言うと、液晶画面の業界の常識として
「とにかく高輝度が最先端技術で高級」になっているそうです。
液晶画面では、何かと明るさがアピールされるのはこの為です。
(明るさを数字で表せば売れる市場にも原因はありますが…)

液晶パネルは、より明るくてより安い物が選ばれます。
バックライトも同様に、より明るいものが選ばれます。
バックライトメーカとしては、一番明るいLEDバックライトを売りますが
白色LEDは色温度を一定にする事がまだ難しいのです。

そういった製品は最先端の実験段階にある技術で動いてるので、
まだ安定した量産にかかれない程度の色精度しかありません。
が、需要は「明るさ」なので、それらの実験品にあるわけです。
そのような製品の色精度を高くして売る事も出来ますが、
生産した中から許容範囲内の品質の物を選り分けるので
歩留まりが非常に悪く、異常な高額になります。

というわけで、精度を落とした液晶パネルとバックライトが
仕方なく売られているのです。byそこの技術者

今売っているiPhone/iPod touchでその問題を回避するには、
実機を見てから買うしかありません。

精度精度、というけど、精度って大事なんですよ。
例えば、警察の自動速度取り締まり機で、オービスってありますよね。
全国に何百と設置されていて、
おそらくは1ヶ月に何百、何千万台も車が通過するでしょう。
ということは、0.0000001%以下の検知ミス回数、精度が無いといけないわけです。
でもね、そんな試験は不可能です。
メーカが保証しているのは0.01%程度でしょうね。。
毎月どれくらい冤罪が発生しているのか分かりません。。
警察はオービスの測定値を絶対としていますし、
もし捕まっても、誤差である証拠を出さない限り裁判でも負けます。
悪魔の証明、ですね。