今更、中学生の頃を思う

自分の世界に閉じこもって、小難しい事に集中して取り組む、
という、昔なら普通に出来た事がなかなか出来ない。
昔はいくらでもできたのになあ。

中学生の頃は、思春期だし皆が不安定だった。
子供と大人の境目で、エッチな事も体験として覚えるし
男女の溝が深まり、オシャレにも気を使う意思が生まれる。
そんな時期で良い思い出は無かった、と言う人が多いとは思う。
僕もそうなのだけれど。

でも、子供の頃の記憶を引っ張りだすと
小学生の頃の事なんてロクに覚えていないのだ。
無理矢理思い出せても、中学生の頃に
世界をどう受け止めていたかくらいだ。

風の匂いとか、
日差しの暑さとか、
雨の冷たさとか、
ノートの質感とか、
背負っていたカバンの重さとか、
制服の擦れる感じとか、
校庭の砂埃が汗にくっ付く感じとか、
放課後の暗い特別校舎で、遠くから聞こえる運動部のかけ声とか。
あと、初めて買ったMacintoshの臭いとか。。

そういうのは何となく思い出せて
今でも同じような体験が出来るかなあと思ったりするけれど、
多分、全く違う感じなのだ。

考えて世界を見ていたのだからこそ記憶にあるわけで、
小学生の頃よりは中学生の頃の方が、
世界をより広い目で見る事が出来ていたことは間違いない。
あの頃こそ小学生はラクだなんて思っていたが、
実のところ、小学生より中学生の方が贅沢だったのではないだろうか。
世界を広く見て文句を言うことも出来、尚かつ社会の厳しさに晒されない。

今、自分の世界に閉じこもって、小難しい事に集中して取り組む、
という、昔なら普通に出来た事がなかなか出来ないのは
そういう環境を手に入れられないからだろうなぁ…。
なんて思ったりしたことをつらつらと書いてみた。

最近よくやり取りする会話。
「リーダー、私、明日は体調不良の予定です」
「だめ」

体調不良:健康第一。休ませないといけない理由だから。
予定:大人なら、休みは計画的にとるものだから。

本当に体調不良になってもズル休みだと思われるだろうなあー。