結婚式に出席するために色々勉強をしたのですが、
結局のところ、マナーについての知識が多かったです。
でも「そのレベルではみっともない」という考え方がはびこっている割に、
全部鵜呑みにすると何も出来なくなってしまう場合が多く、
結局のところテキトーなのでありました。
例えば、ご祝儀は「ふくさ」に包んで持っていくのが正式とされているのですが、誰が決めたかも分からないマナーで、廃れつつあります。内ポケットやカバンからサッと取り出してパッと渡すのも今では普通です。対象が親しくて若い人だからでしょうね。(でも、お通夜とかお葬式の香典はちゃんと包むものだと思います)
また、つま先が見えている履物は「妻が先に出る」ということで慎むべきとされています。が、サンダルで出席するのは元々正装ではないですし、本当にカジュアルな平服の式であれば誰もそんなの気にしません。更に言えば、妻が先に出るなら先が尖ってる靴もダメな気がするのですが、そんなルールはありません。
一番多い問題に「ご祝儀の額」があるんですが、ちょっと昔までは2万円は絶対ダメでした。綺麗に割れちゃうからです。しかし今では、不況で皆さんお金ありませんし、良い夫婦(2)を連想させるため、2万円は普通です。で、今は8万円という額が微妙です。末広がりの八を連想させるため縁起の良い数字でOKという考え方と、割り切れるからダメ、という2種類の考え方の人がいます。
マナーについては、皆が自分が正しいと思ってるもんで、
気にし過ぎても良い事は無いと思います。
そもそも、日本のマナーは世界レベルで見ると非常識もいいところと言われていますしね。
結婚式に黒いスーツなんて日本だけらしいし。
(例えばアメリカは、お祝い事は明るい色の正装で華やかにやるようです。例えば紺のブレザーに明るい灰色スラックスで、明るい暖色のシャツに、陽気な柄のタイなどの組み合わせで、日本のそれとは全く違う。。)
私の勝手な分析ですが、こういう事態が発生するのは
「これではみっともない!」という見栄と自己顕示欲が原因なのです。
様々なマナーが発生し、式の格式も上昇するわけですが、
真に大切なのはお祝いしたい気持ちを持つことであって、
失礼の無いように必死に注意することではありません。
でも、そういう人はマナーを守らない人を見ると、「学が無い」とか見下してしまうのです。
本人は正義感からくる気持ちなのかもしれないと思いますけどね。
馬鹿の壁というか、無知の知とはこういう事を言うのかなと思ったりします。
そういう気持ちからすべてを台無しにしないように、
広い心をもっていたいものですね。