人を育てるのは難しいんだなあ

成果主義や市場原理主義に異を唱えている人がいるが
成果がなきゃ話にならないのは当たり前だろうと。。
でなきゃ競争の意味が無いし。

それに競争のステージは下を見ればいくらでもある。
格差は生まれても、食えず死ぬわけではない。
もしそれにすらついていけないような人は、
生き方や住む場所を変えた方が良いのではないだろうか。

社会人の考え方を極端にいえば、
入力と出力さえはっきりしていれば、どんな方法や道筋でもいいのである。
なぜなら、決まった時期までに予定の結果が出ている事が求められるからだ。
やり方は本人に委ねられる。失敗すればその人がとがめられる。それが責任だ。
そして、出力がより速ければ、それが価値になる。

和気あいあいとするのも良いが、それが効率UPにつながる事でなければしてはならない。
自分の時間は、給与という形で会社に買い上げられていると言う事実。
つまり、その時間(人生の一部)イコール、会社の所有物なわけだ。

その意識を学生や新人に叩き込むのは容易ではない。
解っているつもりでも、結果を出せなければ解っていないのと同じなのだから
結果を出せることだけを考えてもらわないと困るのである。
しかし、学校ではプロセスや努力という面を重要視しているため
生徒がそれに慣れきってしまっており、甘えが生じていないだろうか。
「理解している」だけでは話にならない。

会社とは組織なので、管理が非常に重要になる。
人を制御するために、あの手この手で波を立たせる。

例えば、管理者が知るべき要素モデルでMOIというものがある。
M:モチベーション
 やる気である。何かのきっかけでやる気になるのである。
 人を突き動かすための動機、興味や楽しみともいえる。

O:オーガナイゼーション
 組織化である。
 やる気を成果につなげるための仕組みを用意する必要がある。

I:アイディア
 個々のメンバーから生まれてくる新しい発想、技術革新である。
 ここからまた、モチベーションにつなげる事ができる。

管理者はこれらをうまく操作する必要がある。
制御方法は以下の通り。

M:モチベーションを潰して組織を制御する
 メンバがその事を楽しむというような状況を許さない。
 メンバが変化を起こす事を評価しない。

O:オーガナイゼーションを潰して組織を制御する
 メンバ同士で協力する事を考えられない程きつい競争を奨励する。
 皆の共通知識は必要最低限より、更に少ない程度だけ与える。
 意味の無い仕事をやらせて埋もれさせる。

I:アイディアを潰して組織を制御する
 メンバからの意見は全て批判する。
 自分の意見を最初に強く発言し、批判には罰を与える。
 メンバが共同作業をできないようにする。笑いを禁じる。

厳しいように見えるかもしれないが、仕事ってそういうものだ。
管理者は、ヘラヘラしてはいけない。同情をしない。
「そのうちできるようになる」と現在の問題を曖昧にしない。
自分を棚に上げてでも、ダメなものはダメと真剣に叱る必要がある。

んでもって、もう一言いわせてもらえば、怒られても泣くな。
気にかけて怒られてもらえてるだけマシ。

そのうち、完全に無視され、仕事すらもらえないようになる前に、、なんとか。