34.5万円は薄給

インターネット新聞JANJANに、
古い公務員気質というか、世間知らずな金銭感覚を物語る記事が載っています。
大阪府の中学校教師が、橋元知事に苦言を漏らす内容です。
http://www.news.janjan.jp/area/0806/0806038608/1.php

「我々の給与は決して高く無い。145万もらっている知事とは違う。
 手取りで34.5万の薄給で贅沢なんて出来るわけが無い。」

手取り34.5万。
管理職でもないのに手取り34.5万。
それでリストラの心配無し。。なのに薄給ですか。
知事が25万とかなら納得するんでしょうかね。
知事と自分を同列に扱ってる時点で何か勘違いをしている気もします。

というか、別に給与の不満なんて個人差があるのでどうでもいいです。
34.5万の給与を、減らせと言うつもりもありません。
問題は、その額が世間一般で薄給だと思っている姿勢にあります。
額をぼろっと言わなければ全く別のニュースに見えたはずです。
それが凄く残念でなりません。

地方公務員で手取り34.5万と言うことは、額面なら70万ほどのはずです。
70あったら安い一般派遣を2人は雇え、バイトなら更に増やせます。
民間はこうやって人件費を削減しているわけですが、
学校の先生という仕事柄、誰でも良いわけではないのでしょう。
それに学校の先生は酷な労働環境と言えるかもしれません。
しかし、この認識と発言は反感を食らうはずです。贅沢病に見えますし。
昔から言われている、民間会社で数年揉まれた方が良いというのは
こういったステロタイプな公務員姿勢についてのことなのかもしれません。

民間企業で揉まれるってどういうことなんでしょう。
自分で大きいお金を動かして損失を出さないようにアレコレして
成功できて当たり前、失敗したらペナルティ、の世界を経験するとか?
たまに人権侵害もあり得る世界ですが、スパイスみたいなもんですし。。

この記事の女性は、発言の内容がミクロなことばかりです。
府にお金があれば必要な視点ですが、今は無理ですよね。

大阪府は今、倒産寸前です。自治体だって倒産するのです。
そうすると、給与は今以上に低くなることを想像できないのかもしれません。
府民も、今以上に重い負担を強いられることになります。
それに薄給だとして、給与に不満があるなら転職すればいい話です。
倒産しそうな会社に居て不満を言う方がおかしいことです。
(転職できる能力・可能性が無ければ、それで終わりです)

日本は、例え取り返しがつかない状況になっても、
組織を一旦潰したりはしません。
しかし、もし大阪府がダメになったら、余命措置をとらずに特区化し
潰れたらどうなるのかを全国に見せしめる方が良い気がします。

しかし。。そもそも昔は、管理職でもない公務員が一人で家族を養い、
更に家も買うなんて土台無理な話だったはずなので、これも時代の変化なのでしょう。