スノボ

1/7と9に、かぐらと妙高杉ノ原に行ってきました。
一式買い揃えなおしていざ出陣!という感じでしたが、滑ってみるとこれがまた。
板が変わると、だいぶ滑り具合が変わりますね。今までのカービング向きで硬いものから、グラトリ向きな柔らかい板にしたら、上級者コースでのデコボコに弱くなりました。これも慣れの問題なので練習あるのみじゃ。

スノボって、膝を柔らかくしていないと地面に対応できないため、ずっと中腰でスクワットしているようなものなんです。またバランスをとるために上半身も無意識に使うんです。グラトリしようものなら全身を使いますし転びます。
で、全身筋肉痛。

 たまらん…でも硬くなってきた。痛めつけて、強くなる。かも。

14日は豪雪警報の中、またもや湯沢方面へ滑りに行きました。今回は舞子スノーリゾートです。常時吹雪いているため、全面圧雪されておらず、特に上級者コースは転べば立った状態でも胸まで埋まってしまうほど。頭から突っ込めば視界も真っ暗で溺れるんじゃないかという恐怖。雪質は良かったのですが、新雪は突っ込むとその深さが全くわからないため何度もハマっては脱出を繰り返し、滑りよりそっちで体力を使ってしまいました。。ビール美味しかった。

 しかし、本当のイベントはこの後。そう、駐車場からの脱出。1時間で15cm積もるような吹雪の中、駐車場は除雪されておらずタイヤの半分が雪に埋まってスタック必至。まず車の前後の雪を掻き、前後に揺らしてラッセルラッセル…が、結局スタックしました。周囲を見渡せば駐車場の半数がスタックしており、プラドのようなRV四駆が頑張って色んな車を牽引して脱出を手伝っていました。しかし牽引って難しいもので、結構な数の車がバンパーを破壊していました。

 今回の足は自分の車ではなかったのですが、意外と車の持ち主って自分の車の工具袋が何処にあるとか、牽引フック(アイボルト)を付ける位置とか、チェーンの掛け方を知らない人が多いものですね。マニュアルを確認。

 次は駐車場の通路でチェーン取り付けに難儀しているカップルがおり、早くどいてもらわないと自分たちが出られないという場面に。次から次へとトラブルです。見てるのもアホらしいので、手伝いました。こういう時はお互い様。車を動かさずに掛けられるチェーンでしたが、一度も使ったことがないと絶対うまくできないなと思いました。
 真っ暗な吹雪の中で指先がうまく動かず、体の震えも止まらず。限界を感じて車に戻ると…。待っていた同僚の彼女がこう言うのです。
「なんであんな所でチェーンを掛けているのか。移動させてからやればいい。ただでさえ帰宅が2時間も遅れそうなのに迷惑だよ」
 最初に帰ろうとしていた時刻から1.5時間以上経っており、本人たちにそう言うのは簡単です。でもこういったことはスキーには付き物。困ったときはお互い様。それに、本人たちは必死で他に気が回るような環境ではなかったとも思えます。
 こういうのは難しいところですね。彼女の心が狭いというわけではなく、寒さで体を震わせていた僕を見て、労いのつもりで言ったわけです。自分も限界を感じていたので、結構酷い顔をしてしまっていたのかもしれません。
 人によって優先順位の決め方は違います。自分にとって大事な事や人を優先にする人なら、それらを守るために、関係のない赤の他人の問題なら困っていてもゴメンナサイと放置するのが正解だというし、逆に自分の優先度を下げてでも、目の前にいる困った人を助けたいという人もいます。今回は、普段の仕事柄、短時間で解決できそうなトラブルなら皆で寄って集ってなんとかする血が騒いだのでそうしてしまったのですが、効率の面を考えると、う~んと考えてしまいました。

 帰りの関越道は、世紀末感あふれる景色。関越トンネルまで除雪が追いついておらず、真っ暗な道に降りしきる雪で車線が無くなり、積もった新雪を40キロくらいでゴリゴリ進むしか無い状況。たくさんの車が、路肩で様々な向きで止まり、ハザードを焚いて困り果てていました。ふと見ると、先程自分たちを追い抜いていったレクサスRXもスリップして雪に突っ込んでました。当分JAFなんか来ないだろうから、一酸化炭素中毒に気をつけながら大人しくしているんだな、とエールを送ります。
 走り続けるとワイパーが雪で凍り、フロントガラスを拭けず前が見えなくなります。少しでも雪の深いところを踏めば先の車たちと同じことになるので、運転手と助手席の自分が二人でドアの窓から顔を出し、精密誘導しながらPAまで運転してなんとか帰れました。熊谷で4人、熱燗2Lくらい飲んだ。美味しかったなあ