CFD販売がSSDのユーティリティを配布してた

昨年、CFD販売から発売され爆発的人気となったSSD
S6TNHG5Qシリーズという製品がある。
東芝のHG5dというメモリチップを使用し、圧倒的な速度と低価格。
あのサムスンを売上ランキングでぶち抜き、しばらく上位を独占した。
東芝NANDの底力を見せつけられた出来事であった。
今でも価格.comの上位は殆ど東芝チップのSSDである。

昔から東芝はNAND型メモリのメーカーとして超有名で、
産業のコメで日本の経済を支えている数少ないメーカーである。
価格競争の荒波で半導体は壊滅的だが、頑張っていただきたい。
(他の日本にあった半導体メーカは外資に食われている)

私もS6TNHG5Qシリーズの128GB版を購入し、速さに満足していたが、
SSDは使い続けるうちにだんだん遅くなるのである。
HDDの場合はデータが断片化したり、使用しているうちにデータ量が増え
読み書き速度の遅い領域を使うようになると起こる問題だが
SSDは、NANDにしろNORにしろブロック単位で書き込む仕様上
データが多くのブロックに散らばるとHDD以上に遅くなってしまう。

問題に対する対策としては、定期的なメンテナンスと予防の二本立てとなるが
CFD販売は、その予防に該当するユーティリティを
上記SSD購入者に無料配布していることがわかった。

ディスク高速化ソフト「SSD Turbo Boost」ダウンロード
http://www.cfd.co.jp/ssd/s6tnhg5q.html

・・・・・テコ入れか!
しかし私には朗報。

このユーティリティは、PCのRAMを巨大なキャッシュとして使用し
ファイルアクセスをRAMディスク並みの速度で実現する一方
SSDの書き込みを最適化することで、回数を減らし高速化する。
ついでにSSDの長寿命化にもつながるという眉唾なソフトである。
SSDのコントローラが持つガベージコレクト機能をRAMでやるらしい。

この手のユーティリティは停電が死ぬほど怖いが
私のようにSSDを読み出し専用で使っているユーザには良いかもしれない。
例えばWebブラウザの起動がとてつもなく速くなる。

また、SSDは「書き込み」が苦手で、ブロック単位でしか書き込めない。
1ブロック512KBなのに、書き込みデータは4KBで流れてくるため
既存データ退避→ブロック一括消去→データ書き込みという流れを繰り返し
とても遅くなってしまう。以前よく話題になったプチフリである。
最近のコントローラはこれをうまく回避するようになっているが、
根本的な解決としては空ブロックを増やすメンテが必要となる。
Windows7で搭載されたTrimコマンドはこれを助ける。
具体的には、連続空き容量が増えるようデフラグをたまにするとよい。
上記ユーティリティにはそのデフラガー(MyDefragのラッパ)が付いている。

適用するとこうなる。
SSDwithPFB