自分が持っている視点の意見を、持っていない相手に伝える方法

正直な所、私は知らないので無いとしか言えない。
とりあえず愛が必要である。

例えば、大阪の高校生が橋下知事に私立高校学費控除削減について直談判すると
・公立に行けない人はどうなる(勉強できない人)
・傷ついている人がいる
・弱者を守るのが知事だ
という意見が飛び交っている姿がテレビに映っていた。
彼や彼女らは、自らの意見が甘えである事に数年後気付くだろう。
それはいずれ大人としての視点を持つからだ。
(橋下はこれについて「現実は競争だから」と何度も言っているが)

ベトナム中国タイの富裕層は、貧困層の暴動やデモなんて眼中に無い。
これらの国には相続税も贈与税も無いから、
彼らは子供の頃から高い生活レベルを当然だと思っているし、
利権があって当然、貧困層とは生まれが違うという認識をしている。
具体的な資産の差で言うと、富裕層は数億円以上、貧困層は数万円。

つまり生きている世界が違うのだから仕方が無いと思っているのである。
ぶっちゃけデモなんて迷惑な事故以外の何者でもなく、
のほほんと夕飯やゲームをしたり、約束された将来の進路を悩んでいる。

日本は総中流社会の時代を経て、社会的に非常に成熟しているため
そのような不平等に違和感を覚えざるをえないのだが、
彼らにしてみればそんな視点など持ち合わせていないわけで。
従って、その不平等について質問したりすれば
怪訝な顔をされ「それがどうしたの?」という返事が返ってくる。
もっとも、日本人は年収200万を安給料だと言うが、
世界規模で見れば10%圏内に入る富裕層である。

このとき気付くのだ。捕鯨反対運動の問題に。

捕鯨反対運動は日本人からしてみれば理解不能であるが
それはタイやベトナムの富裕層が不平等を理解できないのと
同じ状況ではないだろうか。
如何に捕鯨をしていくかは、本当に難しい問題なのである。

日本人はもっとグローバルな視点を持った判断基準と
ナショナリズムとのジレンマに悩まされるべきだと思う。