ふつうということ

例えば、小学生だったり高校生だったりしても
朝起きると、母さんが既に起きていて朝の仕事をしている。
朝ごはんができていて、白いご飯と味噌汁がおいしそう。
洗濯機の音がしている。外からは鳥の鳴き声。

これはすごく恵まれたことなんだととても思う。
まず、自分より早く(5?6時)に起きている母親はすごい。

学校へ行く。勉強したり、いろいろ友達と話したりする。
昨日見たテレビ番組や、校内の事件なんかの情報交換だ。
廊下は、授業中と休み時間ではまったく違う空間になる。
小学校、教室の壁には上から図工の絵がかかっている。遠くからリコーダーの音がする。ひんやりしたコンクリートの壁と、リノリウムの床。廊下の真ん中には、中央分離線が書いてあった。
中学校、雰囲気は小学校と同じだ。しかし、図工の絵が飾られたりすることはまずない。殺伐として、季節とともに変化はしない。そして、幅が狭い。
高校、生徒が時間にルーズだから変な時間に廊下を歩いている人がいたりする。でも、授業中はチョークの音と先生の声、たまに叫び声しか聞こえない。基本的に電気が消えているため、暗く感じる。

学校が終わると、午後もいいところ。空には雲が出ていることが多い。
遊んだり、部活をしたりして時間をつぶす。その時間がかけがえの無い思い出になっているのは言うまでも無い。青春の時間といえるのではないであろうか。

下校する時間では、山の陰に日が落ちている。まだ明るいが。
住宅街を歩くと、周りの家から煮物のにおい。カチャカチャという洗いものの音。ふと遠くを見ると金星が輝いている。

家に帰ると、ドアを開けてすぐに良い匂いがしはじめる。
やはり母親が晩御飯を用意してくれているからだ。
居間でテレビを見ている弟の横を通り、着替えて夕飯にする。
既に日は落ちていて、月が見える。
テレビを少し見て、自室に入る。少しの勉強と、ネット。
そして風呂。ちゃんと湯船は毎日のように洗ってある。

さて、午前1時である。寝る前に深夜番組でトキめく。おっぱいいっぱい。
おやすみなさい。